1200年余りの歴史を持つ日本茶を飲む風習や文化を司ってきた茶の商いは、第二次世界戦後のめざましい国内復興と共に機械生産が飛躍的に進化し人口増加と生活の向上があいまって消費量は年々増加傾向をみました。

しかし欧米文化の移入で嗜好は多様化し、茶業は斜陽の兆しを見せはじめました。
茶業界は一致してこの退勢を盛り返すため、1958年、静岡県においては「社団法人茶業会議所」が設立され、更なる品質向上をはじめ国内消費の宣伝事業を実施するなど懸命の努力が行われました。

この機運に呼応して、同1958年、消費者に直接お茶を渡す、全国の有力小売店、茶店が名乗りを上げて結集し、切磋琢磨して、日本茶を嗜好品として、世界に誇れる品質と販売サービスをお客様(消費者)にお届けすることを誓い、集ったのが「全日本茶商クラブ」です。

現代のライフスタイルの変化や、ペットボトルの茶の台頭による消費の変化、環境問題の深刻化など、危機を迎えつつある茶業界において、全国の茶店の仲間とともに、果敢に日本茶の良さを伝えていくリーダーとなることを志し、情報発信や情報交換、具体的な事業展開を積極的に行っています。